9と4分の3番線の場所と行き方は?東京・英国の最新比較と誕生秘話
世界中のファンを魅了し続ける『ハリー・ポッター』シリーズ。魔法界への玄関口となる「9と4分の3番線」は、物語の象徴的な舞台として今なお熱狂的な人気を集めています。英国ロンドンのキングスクロス駅にある実在の記念スポットをはじめ、国内で映画の世界をそのまま体験できる「ワーナー ブラザース スタジオツアー東京 ‐ メイキング・オブ・ハリー・ポッター」や、舞台作品で盛り上がる東京・赤坂の街並みなど、その世界観を体感できる拠点は広がりを見せています。
しかし、「そもそもなぜ9と4分の3という端数の番号なのか」「ロンドン現地での待ち時間はどれくらいなのか」「映画が実際に撮影された正確な場所はどこなのか」といった疑問を持つ旅行者やファンは後を絶ちません。各スポットの最新アクセス事情から、原作者J.K.ローリングが明かした驚きの誕生秘話、撮影現場の知られざる裏話まで、現地取材データと公式記録を交えて徹底的に解説します。
📌 【この記事の重要ポイントまとめ】
- 要点1:9と4分の3番線を体験できる主要拠点は、ロンドンのキングスクロス駅、東京・練馬のスタジオツアー東京、赤坂駅周辺の3箇所に存在する。
- 要点2:「9と4分の3」という数字の由来は、原作者が「日常の整数の隙間に存在する非日常」を表現するために端数を選んだこと、そして両親が出会ったキングスクロス駅への強い個人的愛着に根ざしている。
- 要点3:ロンドン現地は混雑ピーク時に1〜2時間以上の行列が発生するため、有料撮影サービスや早朝の訪問、あるいは充実した設備を持つスタジオツアー東京の活用が有効な選択肢となる。
【聖地巡礼】9と4分の3番線はどこにある?国内外の主要スポットと行き方

ホグワーツ魔法魔術学校へ向かうホグワーツ特急の始発駅として描かれる「9と4分の3番線」。作中ではロンドンのキングスクロス駅の9番線と10番線の間にあるレンガの壁を通り抜けることで到達しますが、現実世界でこのシーンを追体験できるスポットは国内外に複数存在します。
最も有名な本拠地が、英国ロンドンにあるキングスクロス駅(King's Cross Station)のコンコースです。長距離列車が発着する巨大ターミナルの一角に、壁へ吸い込まれる荷物カートのモニュメントが常設されています。地下鉄キングスクロス・セントパンクラス駅から直結しており、改札外の一般コンコース西側エリアに位置しているため、乗車券なしで立ち寄ることが可能です。
日本国内で最もスケールが大きい体験スポットは、東京都練馬区のとしまえん跡地に位置するワーナー ブラザース スタジオツアー東京です。施設内の「9と4分の3番線」エリアには、精巧に作られたホグワーツ特急の実物大車両が鎮座し、壁に半分埋まった手荷物カートを押す記念撮影スポットが複数台設置されています。西武豊島線および都営大江戸線の豊島園駅から徒歩約2分の立地で、天候に左右されず映画美術の真髄に触れられます。
さらに、舞台『ハリー・ポッターと呪いの子』の専用劇場を擁する東京・赤坂エリア(赤坂サカス・赤坂駅周辺)にも注目が集まっています。駅改札から劇場へと続く大階段「Wizarding World Gate」や周辺の装飾には、ホグワーツの世界観をモチーフにしたアートやフォトスポットが点在しており、観劇と合わせて気軽に魔法界の雰囲気を楽しむ散策ルートとして定着しています。

【徹底比較】ロンドン・スタジオツアー東京・赤坂の特徴と体験データ

それぞれのスポットは、ロケーション、入場料金、体験の自由度、混雑状況が大きく異なります。旅の目的や予算に応じて最適な目的地を選択するための比較データを以下にまとめました。
| 項目 | ロンドン・キングスクロス駅 | スタジオツアー東京(練馬) | 赤坂サカス・赤坂駅周辺 |
|---|---|---|---|
| 場所・アクセス | 英国ロンドン中心部(地下鉄直結) | 東京都練馬区(豊島園駅徒歩2分) | 東京都港区(赤坂駅直結) |
| 入場費用 | 無料(駅コンコース内に設置) | 有料・日時指定予約制(大人チケット約6,500〜7,000円前後) | 無料(街頭・駅装飾エリア)※観劇は別途 |
| カート通り抜け撮影 | 常設1箇所(マフラー・杖の貸出あり) | 常設複数台+ホグワーツ特急車両内も見学可 | 装飾・空間演出が中心(可動カートなし) |
| 平均待ち時間 | 30分〜120分超(日中ピーク時) | 5分〜20分程度(複数箇所に分散) | ほぼなし(自由に回遊可能) |
| 公式ショップの有無 | 「The Harry Potter Shop at Platform 9 ¾」隣接 | 世界最大級の公式メガストア併設 | 「ハリー・ポッター マホウドコロ」赤坂店 |
| 編集部の評価 | 本場の空気感を味わう聖地。待ち時間対策が必須 | 圧倒的な没入感と撮影クオリティ。映画ファン最適 | 日常の延長で気軽に魔法界の美学を楽しめる街歩き向き |
なぜ「9と4分の3」なのか?数字に隠された由来と誕生秘話の深層

ファンならずとも引き込まれる「9と4分の3番線」という独特の名称。なぜキリのよい整数ではなく、このような細かな分数が選ばれたのかについては、原作者J.K.ローリング自身が自著の解説やインタビューで明確な意図を語っています。
ローリング氏は、人間(マグル)が利用する整数番号のプラットホームの間に、魔法使いだけが使える「隠された番線」を設ける構想を練る中で、「整数の間にある分数を使うことで、マグルには見えない隙間空間が存在することを示したかった」と述懐しています。9と10の間には、理論上「9と2分の1」や「9と4分の1」なども考えられましたが、「4分の3」という絶妙な端数が持つ語感のリズムと、より奥深くに隠された特別感が採用の決め手となりました。
さらに、キングスクロス駅という場所そのものにも、原作者にとって極めてエモーショナルな由来が存在します。ローリング氏の両親は、ロンドンからスコットランドのアーブロースへ向かうキングスクロス駅発の列車の中で出会い、恋に落ちました。幼少期から両親のロマンスの出発点として聞かされていたこの駅は、彼女にとって「人生を変える旅路が始まる魔法の場所」そのものであり、ハリーが新たな運命へ旅立つ始発駅に選ばれたのは必然でした。

【実態検証】ロンドン現地とスタジオツアー東京のリアルな混雑・待ち時間
旅行者が計画を立てる際、最も直面するのが現地での所要時間とオペレーションの差です。ロンドンのキングスクロス駅に設置されたフォトスポットでは、隣接する公式ショップ「The Harry Potter Shop at Platform 9 ¾」の専門スタッフが運営を行っています。
ロンドン現地の撮影列では、4つの寮(グリフィンドール、スリザリン、レイブンクロー、ハッフルパフ)のマフラーと杖を無料で貸し出しており、スタッフがマフラーの端を持って「風になびいているような躍動感ある瞬間」をプロカメラマンが撮影してくれます。自身のスマートフォンで同行者に撮影してもらうことは完全無料ですが、プロが撮影した高品質プリント写真を購入する場合は別途料金が発生します。
現地取材および旅行者の報告データによると、ロンドンの待ち時間は夏季観光シーズンや週末の昼前後で60分から120分以上に達することが珍しくありません。列は駅舎の外部通路まで伸びることもあり、長時間の立ち見を強いられます。待ち時間を短縮したい場合は、ショップの営業開始直後(朝8時台)または夕方20時以降の夜間を狙うのが鉄則です。
一方で、スタジオツアー東京では広大な9と4分の3番線ホーム内に複数のカートモニュメントが配置されているため、1グループあたりの回転が非常にスムーズです。混雑時でも10〜15分程度の整列で撮影できるケースが多く、ホグワーツ特急の客車内に入って車窓の風景演出を楽しめるなど、体験の総合的な満足度において高い評価を得ています。
一般に知られていない盲点とネットの誤解|映画撮影の現場と実在の駅
9と4分の3番線にまつわる情報の中には、ファンの間で長年誤解されてきた構造上の事実がいくつか存在します。
第1の誤解は、「映画シリーズの撮影はキングスクロス駅の9番線と10番線で行われた」という思い込みです。実際のキングスクロス駅の9番線と10番線は、本館とは別の別館(アネックス)に位置する近郊路線用ホームであり、線路の間にレンガの柱壁は存在せず、線路が直接2本並ぶ構造になっています。映画『ハリー・ポッターと賢者の石』などの撮影では、重厚なアーチ型のレンガ柱が存在する4番線と5番線の間のプラットホームを一時的に「9番線・10番線」に改番して撮影が行われました。
第2の誤解は、原作者が駅の構造を勘違いしていたというエピソードです。J.K.ローリング氏は後に英BBCの特番インタビューなどで、「執筆当時、キングスクロス駅のホームの配置を、実はユーストン駅(Euston Station)の構造と頭の中で混同して描写していた」と告白しています。この作者自身の記憶のズレが、結果として現実の駅構造とは異なるミステリアスな伝説を生む契機となりました。
現在キングスクロス駅のコンコースに設置されているフォトスポットは、利用客の鉄道運行の邪魔にならないよう、改札外の広場側壁面に記念用として後から設置されたものです。実在の線路に立ち入ることなく安全に世界観を楽しめるよう配慮された結果、現在の形態に落ち着いています。

【プロの視点】境界の心理学と聖地巡礼の判断基準
ハリー・ポッターの物語において、9と4分の3番線は単なる鉄道の乗り場にとどまらず、心理学・文化人類学で言う「リミナリティ(境界性・通過儀礼)」の象徴です。虐待を受け孤独だった少年が、日常の壁を突き破る勇気を持つことで、自分が肯定される魔法界へと生まれ変わる転換点となっています。大人がこのスポットに惹かれるのも、日常の重圧から解放され、新たな可能性へ踏み出したいという根源的な変身願望が刺激されるためです。
【プロの結論】おすすめできる人・慎重になるべき人の判断基準
訪問先を選ぶにあたっては、自身の旅行スタイルや許容できるコスト・時間に応じた明確な切り分けが求められます。
ロンドン・キングスクロス駅がおすすめの人:
- イギリス旅行の旅程があり、本場の歴史ある駅舎の空気感を直接肌で感じたい人
- 現地スタッフによるマフラーの演出と、本場限定の記念グッズ購入を体験したい人
- 多少の行列待ち時間を旅の風情として楽しめる人
スタジオツアー東京(練馬)がおすすめの人:
- 海外渡航を伴わず、映画本編で使われた本物の美術セットと同等の高精細な空間に浸りたい人
- ホグワーツ特急の車両内部見学や、ダイアゴン横丁・大広間など世界観全体を一日かけて網羅したい人
- 行列ストレスを最小限に抑え、快適に複数の記念写真を残したいファミリーやグループ
赤坂エリアがおすすめの人:
- 舞台『ハリー・ポッターと呪いの子』の観劇前後に、都市型の洗練された魔法空間を楽しみたい人
- カフェ利用やグッズショップでの買い物を中心に、短時間で手軽に気分を味わいたい人
【9 と 4 分 の 3 番線】に関するよくある質問(FAQ)
Q1:ロンドンのキングスクロス駅のカート撮影は有料ですか?
A1:撮影スポット自体への並びと、ご自身のスマートフォンやカメラによる撮影は完全無料です。プロカメラマンが撮影した写真と専用台紙を購入する場合のみ、ショップ内での支払い(有料)が必要となります。
Q2:スタジオツアー東京の9と4分の3番線は予約なしでも入れますか?
A2:いいえ、スタジオツアー東京は完全事前予約制の日時指定チケットが必要です。現地の窓口での当日券販売は原則として行われていないため、必ず事前に公式サイトから入場チケットを購入して訪問してください。
Q3:キングスクロス駅の公式ショップでしか買えない限定グッズはありますか?
A3:「Platform 9 ¾」のロゴが入ったホグワーツ行きの特製チケットレプリカや、キングスクロス駅限定デザインのマグカップ、パスケース、アパレルなど、現地店舗限定のアイテムが多数取り揃えられています。
Q4:映画の撮影で使われた本物の蒸気機関車はどこで見られますか?
A4:映画でホグワーツ特急として走行シーンに使用された実在の車両「オラントン・ホール号(GWR 4900 Class 5972 Olton Hall)」は、英国のスタジオツアー(リーブスデン)等で展示されてきたほか、スコットランドのウエスト・ハイランド線(ジャコバイト号)では実際に映画のロケ地となった高架橋(グレンフィナン高架橋)を走行する蒸気機関車の旅を体験できます。
まとめ:魔法の境界線を体験するための最適なルート選び
ロンドンのキングスクロス駅、練馬のスタジオツアー東京、そして赤坂。それぞれの拠点には、作品への敬意とファンを魅了する独自の演出が凝らされています。壁にカートが半分吸い込まれたあの構図は、20年以上が経過した今もなお、訪れるすべての人に「日常のすぐ隣にある非日常」への扉を想起させてくれます。
旅のスケジュールや目的に合わせ、本場のリアルな熱気を味わうか、精巧なスタジオ美術で映画の世界に没入するかを選択し、ぜひ自分だけの魔法の旅路程路を踏み出してみてください。 (出典: 9 と 4 分 の 3 番線(Yahoo!ニュース))