アニメのタレスとは?悟空に酷似した正体と強さの秘密・裏設定を徹底解説
アニメ『ドラゴンボールZ』の劇場版シリーズにおいて、屈指の冷酷さと圧倒的な存在感でファンを魅了し続けるサイヤ人の生き残り「タレス」。主人公・孫悟空と瓜二つの容姿を持ちながら、星の命を吸い尽くす凶悪な宇宙海賊として立ちはだかった彼の存在は、30年以上が経過した現在もゲームや考察コミュニティで熱烈な支持を集めています。
「なぜ悟空と血縁関係がないのに顔がそっくりなのか」「神精樹の実を喰らったあとの強さはどれほどだったのか」など、今なお多くの謎や議論を呼ぶタレス。本稿では、当時の制作陣が明かした驚きの裏設定から声優・野沢雅子氏による圧巻の演技論、最新ゲームでの活躍に至るまで、客観的な事実と作劇分析を交えて徹底解説します。
📌 【この記事の重要ポイントまとめ】
- 要点1:タレスは悟空の実兄や親族ではなく、「下級戦士は顔のパターンが少ない」という公式設定に基づく全くの別人である。
- 要点2:作劇上の本質は「もしも頭を打たず、残虐なサイヤ人のまま成長していた場合の悟空」を描いたIFの鏡像キャラクター。
- 要点3:星のエネルギーを凝縮した「神精樹の実」によって界王拳10倍の悟空を圧倒する戦闘力を発揮し、現在も最新ゲームで屈指の人気を誇る。
【正体と血縁の真相】タレスとは何者か?悟空と瓜二つな理由と隠された裏設定

タレスの初登場は、1990年7月7日に劇場公開された映画『ドラゴンボールZ 地球まるごと超決戦』です。惑星ベジータがフリーザによって消滅させられた際、運良く生き残った数少ない純血のサイヤ人の一人であり、自ら率いる宇宙のならず者集団「タレス軍団(クラッシャーズ)」を従えて宇宙を荒らし回っていました。
初見の視聴者が最も衝撃を受けるのは、その風貌が孫悟空(カカロット)と寸分違わぬ点です。ファンの間では長年「実はバーダックの兄弟ではないか」「悟空の生き別れの双子ではないか」といった血縁説が囁かれてきましたが、公式設定におけるタレスと悟空の関係は「血縁関係のない赤の他人」と明確に定義されています。
作中でタレス自身が語った「オレたち下級戦士はタイプ(顔のパターン)が少ないからな」というセリフ通り、サイヤ人の下級戦士は遺伝子の多様性が乏しく、似たような顔立ちの個体が多数生まれるという設定が背景に存在します。しかし、この設定の裏には、アニメ制作陣による計算し尽くされた演出意図が隠されていました。
当時の脚本を手掛けた小山高生氏をはじめとする制作スタッフの証言によると、タレスは「もし孫悟空が地球へ送り込まれた際、幼少期に頭を強打して温厚な性格にならず、サイヤ人の本能のまま冷酷に育っていたら」というダークなIF(もしも)を具現化した存在として生み出されました。悟空のもう一つの可能性を敵として登場させることで、地球人として育った悟空の「優しさと強さ」を際立たせる作劇構造が採用されたのです。

【強さと戦闘力分析】神精樹の実がもたらす圧倒的脅威と作中での活躍

タレスの最大の脅威は、サイヤ人固有の戦闘民族としての素質に加え、星の生命エネルギーを極限まで吸い上げて実を結ぶ「神精樹(しんせいじゅ)」の存在にありました。神精樹が根を張った星は大地がカラカラに干からび、全ての生命が死滅する死の星へと変貌します。
劇中序盤におけるタレスの素の戦闘力は、当時の地球の戦士たち(ヤムチャ、天津飯、餃子、クリリン)を一撃で退け、ピッコロの魔貫光殺砲を片手で軽々とかき消すほどの実力を誇っていました。さらに自ら人工満月「パワーボール」を放ち、悟飯を大猿化させて自在に操るなど、サイヤ人の戦闘技術に極めて精通していた点も特筆されます。
そして、地球のエネルギーを凝縮した「神精樹の実」を口にした瞬間、タレスの戦闘力は爆発的なインフレを遂げます。当時、通常状態で約3万、界王拳10倍を発動して30万近くまで戦闘力を跳ね上げた悟空の猛攻を、タレスは指先一つで受け止め、無慈悲な連続攻撃で悟空を徹底的に叩きのめしました。
| キャラクター | 推定戦闘力・能力特性 | 悟空との血縁関係 | 作中における象徴・役割 |
|---|---|---|---|
| タレス(強化前) | 推定19,000前後(ナッパや初期ベジータを凌駕) | なし(下級戦士の類型) | 「悪に染まった悟空」の鏡像 |
| タレス(神精樹の実摂取後) | 300,000以上(界王拳10倍悟空を圧倒) | なし | 星の略奪者・ドーピングによる暴威 |
| 孫悟空(地球まるごと超決戦時) | 通常約30,000 / 界王拳10倍時約300,000 | 本人 | 地球の命を背負う守護者 |
| バーダック | 約10,000(フリーザ軍下級戦士トップクラス) | 実父 | 運命に抗った孤高の戦士 |
| ラディッツ | 約1,500(下級戦士標準) | 実兄 | サイヤ人の出自を告げる侵略者 |
最終的にタレスは、通常の元気玉を跳ね返したものの、神精樹そのものに残されていた生命エネルギーを集めて放たれた「特大の元気玉」を真正面から浴び、神精樹ごと宇宙の塵へと消え去りました。星の生命を奪う者が、星の生命そのものの力によって滅ぼされるという因果応報の結末は、劇場版屈指のカタルシスを生み出しました。
【声優の凄みと名言】野沢雅子が魅せる「極悪の悟空」と記憶に残る名台詞

タレスの魅力を語る上で外せないのが、孫悟空役のレジェンド声優・野沢雅子氏による鬼気迫る演技です。
野沢氏は同作において、主人公の孫悟空、幼少期の孫悟飯、そして敵首領であるタレスの主要3役を一人で見事に演じ分けています。悟空の純朴で真っ直ぐなトーン、悟飯の幼く健気な叫びに対し、タレスでは地を這うような低音と冷酷極まりない嘲笑を使い分け、完全に独立した凶悪な人格を表現しました。
作中で放たれる数々のセリフは、サイヤ人の残虐性とタレスの傲慢な哲学を色濃く反映しています。
「どんな悪人になろうと、血のつながった息子を殺せる親はいないさ」
「神精樹の実を喰えば、神にだってなれるんだ」
「貴様たち下級戦士の限界だ。所詮、ゴミはゴミにしかならんのだよ」
自らのルーツであるサイヤ人の誇りを語りながらも、仲間を単なる手駒として切り捨てる冷徹さは、のちに登場するフリーザやベジータの初期描写とも異なる「純粋な海賊的悪辣さ」を放っており、視聴者に強烈なトラウマと魅力を植え付けました。

【実態検証】ネットの反応と2026年現在も続く圧倒的人気の理由
劇場公開から長い年月を経た現在も、SNSや動画配信サービス、考察掲示板ではタレスに関する議論が活発に行われています。
近年のファンの声を分析すると、以下のような評価軸が浮かび上がってきます。
「ゴクウブラックの原点にして最高峰の悪役フェイス」
「劇場版『ドラゴンボール Sparking! ZERO』などの対戦ゲームでも、神精樹の実を使ったバフ演出や技のモーションがスタイリッシュで使い続けてしまう」
「バーダックとは真逆の『悪に染まった悟空顔』というコンセプトが色褪せない」
特に『スーパードラゴンボールヒーローズ』や各種コンシューマーゲームでは、「悪のサイヤ人」や「紅き仮面のサイヤ人」といった新展開にも関与し、強化形態やIFストーリーが次々と供給され続けています。1作品限りの劇場版ボスでありながら、ここまでのロングラン人気を維持しているキャラクターはアニメ史全体を見渡しても極めて稀有な存在です。
一般に知られていない盲点とネットの誤解
ネット上の情報やまとめサイト等において、タレスに関してはいくつかの根強い誤認が散見されます。正しい作品理解のために、代表的な3つの誤解を是正します。
誤解1:タレスはバーダックの弟(悟空の叔父)である
一部の海外ファンアートや非公式Wikiの記述から広まった噂ですが、鳥山明氏の公式設定および集英社・東映アニメーションの公式資料において血縁関係は完全に否定されています。
誤解2:タレスは超サイヤ人になれたのか
本編のアニメ劇場版では超サイヤ人に覚醒していません。神精樹の実によるドーピングで一時的に基礎戦闘力を極限まで引き上げた状態であり、金色に輝く超サイヤ人の変身とは性質が異なります(※近年のデジタルカードゲーム等におけるゲームオリジナルのIF形態を除く)。
誤解3:悟空が界王拳を使っていなければタレスは負けていなかった
悟空の界王拳10倍をタレスは実を喰らった後に圧倒しています。タレスを倒したのは界王拳ではなく、地球と神精樹の全エネルギーを直接収束させた特大の「元気玉」です。

【作劇論と心理分析】なぜ「悪の悟空」に惹かれるのか?影(シャドウ)の心理学
なぜ読者や視聴者は、これほどまでにタレスという冷酷な侵略者に惹きつけられるのでしょうか。この現象は、心理学者カール・グスタフ・ユングが提唱した「影(シャドウ)」の心理的元型によって論理的に説明できます。
シャドウとは、人間が無意識のうちに抑圧・排除した「もう一人の自分」を指します。孫悟空という主人公は、地球で武術の師や仲間に恵まれ、「他者を守り、自己を高める純粋な善の武道家」として人格を確立しました。その過程で切り捨てられた「サイヤ人の本能である破壊衝動、略奪欲、支配欲」という影の要素を凝縮し、実体化させた存在こそがタレスなのです。
視聴者は、悟空と全く同じ顔を持つタレスが傍若無人に暴れ回る姿を見ることで、「一歩間違えれば悟空もこうなっていたかもしれない」という背徳的なリアリティとスリルを無意識に体験します。この強烈な心理的カタルシスこそが、タレスが単なる一過性の劇場版ゲストにとどまらず、神話的な魅力を持ち続ける根本的な理由です。
【プロの結論】タレスというキャラクターを深掘り鑑賞する際の判断基準
タレスの物語をより深く味わうためには、以下の鑑賞アプローチをおすすめします。
向いている視聴スタイル:劇場版『地球まるごと超決戦』を単なるバトルアクションとして見るのではなく、「サイヤ人の血の運命」と「地球人としての悟空のアイデンティティ」の対立構造として鑑賞すること。同時期の『ドラゴンボールZ たったひとりの最終決戦〜フリーザに挑んだZ戦士 孫悟空の父〜』と併せて鑑賞することで、バーダック・悟空・タレスという「同じ顔を持つ3人のサイヤ人の生き様の違い」が浮き彫りになります。
注意すべき視点:原作本編(漫画『DRAGON BALL』)の正史年表と劇場版の時間軸を無理に統合しようとしないこと。劇場版はパラレルワールドとしての緻密な「IFの完成度」を楽しむのが正統なアプローチです。
【アニメ タレス と】に関するよくある質問(FAQ)
Q1:タレスと孫悟空は本当に血縁関係がないのですか?
A1:はい、公式設定において血縁関係は一切ありません。下級戦士特有の顔の類似パターンであり、作劇上「もしも悟空が悪のまま育ったら」を表現するための意図的なデザインです。
Q2:タレスが登場するアニメ作品やOVAは何がありますか?
A2:劇場版『ドラゴンボールZ 地球まるごと超決戦』(1990年)が初登場です。その後、ゲーム連動OVA『サイヤ人絶滅計画』(1993年)およびリメイク版『超サイヤ人絶滅計画』(2010年)に亡霊戦士として登場したほか、Webアニメ『スーパードラゴンボールヒーローズ プロモーションアニメ』などにも参戦しています。
Q3:タレスが食べた「神精樹の実」とは何ですか?
A3:星のすべての生命力・養分を吸い上げて結実する禁断の果実です。神々の世界でも栽培が禁じられており、口にした者は爆発的な戦闘力を得ることができますが、実を育てた星は完全に死の星となります。
Q4:タレスの現在のゲームでの扱いはどうなっていますか?
A4:大ヒット対戦アクション『ドラゴンボール Sparking! ZERO』をはじめ、『ドラゴンボール ゼノバース2』『ドッカンバトル』『ドラゴンボール レジェンズ』など主要な全ゲームタイトルにプレイアブルキャラクターとして参戦しており、独自のボイスやIFシナリオが多数収録されています。
まとめ:色褪せない冷酷なカリスマ・タレスが残した伝説
アニメ『ドラゴンボールZ』の歴史において、タレスは「悟空の顔をした最凶の侵略者」という極めて先駆的かつ完成されたコンセプトで登場しました。野沢雅子氏の名演、神精樹の実による圧倒的絶望感、そしてサイヤ人の本質を体現した冷酷なドラマは、登場から30年以上が経過した現在も色褪せることはありません。
最新の映像技術やゲーム作品を通じて新たな世代のファンをも獲得し続けるタレス。彼が放った「サイヤ人らしく生きる」という残酷な問いかけは、これからも作品世界を深く彩る不滅のスパイスとして語り継がれていくはずです。 (出典: アニメ タレス と(Yahoo!ニュース))