0570の通話料はなぜ高い?かけ放題が無効な理由と安く抑える裏ワザ
通販のカスタマーサポートやコンサートチケットの予約、公的機関の窓口などで指定されることが多い「0570」から始まる電話番号。スマートフォン各社が提供する「24時間かけ放題」や「5分かけ放題」プランに加入しているからと油断して発信し、後日の請求明細を見て予想外の通話料に驚愕した経験を持つ人は後を絶ちません。
企業が導入を進める一方で、利用者側の負担感が問題視されるこの仕組みは、NTTコミュニケーションズが提供する「ナビダイヤル」と呼ばれるサービスです。なぜかけ放題プランを契約していても高額な通話料が請求されてしまうのか、その料金構造のカラクリと、無駄な支払いを防ぐための実践的な回避策を徹底解説します。
📌 【この記事の重要ポイントまとめ】
- 要点1:0570(ナビダイヤル)は発信者が全額通話料を負担するシステムで、ドコモ・au・ソフトバンク・楽天モバイルなど全キャリアのかけ放題プランが一律「対象外」となっている。
- 要点2:スマホからの通話料はおよそ「20秒ごとに約11円(税込)」であり、オペレーターに繋がる前のガイダンスや待ち時間中も秒単位で課金され続ける。
- 要点3:公式サイトに小さく記載されている「03」や「06」などの代替番号(通常市外局番)やWebチャットを活用することで、通話料を劇的に抑える・実質無料にすることが可能。
【衝撃の理由】なぜ0570はスマホの「かけ放題プラン」対象外なのか?

多くのスマートフォンユーザーが最も疑問に感じるのが、「定額かけ放題プランに入っているのに、なぜ0570だけ別料金が取られるのか」という点です。その理由は、電話回線の接続構造と課金の仕組みにあります。
「0570」はNTTコミュニケーションズが提供する「ナビダイヤル」という企業向け転送電話サービスです。一般的な通話では発信者側の携帯キャリアが通話回線を管理しますが、ナビダイヤルの場合はNTTコミュニケーションズの独自ネットワークを経由して相手先のコールセンターへ接続されます。
携帯キャリア(NTTドコモ、au、ソフトバンク、楽天モバイルや各社格安SIM)の約款において、ナビダイヤルや0180(テレドーム)、104(番号案内)などの「他社接続サービス」は一律で定額かけ放題の対象外と明記されています。つまり、ユーザーが毎月支払っている定額料とは別に、NTTコミュニケーションズが設定した通話料がキャリア経由でそのまま利用者に請求される構造になっているのです。
【料金比較】スマホ発信は固定電話の数倍?20秒ごとに加算される課金の実態

0570番号への通話料は、発信元が「携帯電話(スマートフォン)」か「固定電話」かによって極端な格差が設けられています。
スマートフォンから発信した場合のナビダイヤル通話料は、時間帯や曜日を問わず基本的に20秒ごとに10円(税込11円)という全国一律レートが適用されます。これを分単位に換算すると1分で33円、3分で99円です。携帯各社の通常従料通話料(30秒22円=1分44円)と大差ないように思えますが、最大の問題は「割引や無料通話が一切適用されない」点にあります。
一方、加入電話やひかり電話などの固定電話からかけた場合、平日の昼間・同一区域内であれば3分ごとに約9.35円(税込)で通話が可能です。つまり、スマートフォンから0570にかけるだけで、固定電話発信と比べて約10倍もの通話料金を支払わされている計算になります。
混雑したカスタマーサポートに携帯電話から発信し、保留音を聞きながら10分間接続し続けた場合、10分の通話料金は約330円〜370円(税込)に達します。日常の些細な問い合わせであっても、積み重なれば大きな出費へと跳ね上がります。
【要注意】「ガイダンス中・保留中」も料金発生!課金開始のタイミング

ナビダイヤルで最も警戒すべきなのが、「オペレーターと話していない待ち時間」にも通話料が発生する点です。
課金が開始されるタイミングは、電話をかけて「ナビダイヤルでおつなぎします。この通話は20秒ごとに約11円の通話料金でご利用いただけます」という料金案内アナウンスが終了し、呼び出し音(プルルル音)が鳴り始めた瞬間です。一部の自動音声ガイダンスでは、アナウンス終了と同時に接続完了とみなされます。
その後、「ただいま電話が大変混み合っております。このままお待ちいただくか、しばらく経ってからお掛け直しください」というアナウンスが流れ、保留音を聞きながら順番待ちをしている間も、20秒ごとに11円の課金タイマーは容赦なく回り続けています。オペレーターに繋がらないまま諦めて5分で電話を切ったとしても、約165円の通話料が確実に請求されます。
【即実践できる裏ワザ】0570の通話料を安くする・無料にする4つの回避策
ナビダイヤルの高額請求を避けるためには、発信前の確認と代替手段の選択が決定打となります。誰でも今すぐ使える4つの自衛策を紹介します。
①「海外からのお問い合わせ用番号(03/06/050)」を探して発信
ナビダイヤルを導入している企業の問い合わせページを隅々まで確認すると、「※PHS・IP電話・海外からおかけの方はこちら」として東京(03)や大阪(06)、050から始まる通常の市外局番が小さく併記されているケースが多々あります。この市外局番宛てにスマートフォンから発信すれば、契約している「かけ放題プラン」がフルに適用され通話料は0円で済みます。
② 自宅の「固定電話・ひかり電話」から発信
通常市外局番が見当たらない場合は、スマホを置いて自宅の固定電話やひかり電話から発信するのが鉄則です。前述の通り、固定電話からであれば3分あたり10円前後で済むため、仮に10分間待たされたとしても約30円〜40円程度で収まります。
③ 公式チャットサポートや折り返し予約を活用
多くの企業がAIチャットボットや有人Webチャット、LINE公式アカウントでの問い合わせ対応を導入しています。テキストでのやり取りであれば通話料は完全無料です。また、公式サイト上で「折り返し電話の予約」ができる企業であれば、企業側から電話をかけてもらえるため通話料の自己負担は発生しません。
④ 街中の公衆電話を利用する
自宅に固定電話がなくスマホしかない場合、近くの公衆電話から発信するのも有効な手段です。公衆電話からのナビダイヤル通話料は固定電話発信に近い低価格設定となっており、スマホ発信に比べて大幅に通話コストを削減できます。
企業が「フリーダイヤル」を廃止してナビダイヤルを導入する本当の理由
かつて企業の問い合わせ窓口の主役だった「0120(フリーダイヤル)」は激減し、なぜ0570への移行がこれほど加速したのでしょうか。
最大の理由は、「通話料の負担者」の違いにあります。0120は着信側(企業側)が通話料を全額負担するシステムであるのに対し、0570は発信者(顧客側)が通話料を負担します。企業にとっては月数百万円規模にのぼるコールセンターの通信コストを劇的に削減できるメリットがあります。
さらに、近年深刻化するカスタマーハラスメント(カスハラ)や、いたずら電話・長時間の理不尽なクレームに対する抑止力としてナビダイヤルが機能している側面もあります。通話料が顧客負担となることで、不要不急の長電話を防ぎ、コールセンター業務を効率化する防衛策として企業側の採用が続いています。
【0570の電話番号料金】に関するよくある質問(FAQ)
Q1:ナビダイヤルに繋がる前の呼び出し音(プルルル)でも料金は取られますか?
A1:最初の「ナビダイヤルでおつなぎします…」という料金案内ガイダンスが流れている間は通話料は発生しません。ただし、そのガイダンスが終わり、相手先の窓口を呼び出すコール音や混雑ガイダンスに切り替わった瞬間から課金がスタートします。
Q2:楽天モバイルの「Rakuten Link」から0570に発信した場合も通話料は無料になりますか?
A2:無料にはなりません。Rakuten Linkアプリから発信した場合でも、ナビダイヤル(0570)やテレドーム(0180)などの特番通話はアプリの無料通話対象外となり、通常のナビダイヤル通話料(20秒11円)が発生します。
Q3:ナビダイヤルで保留音のまま待たされて切った場合、返金してもらうことは可能ですか?
A3:返金は不可能です。ナビダイヤルは通信設備へ接続された時間に対して機械的に課金されるシステムであるため、オペレーターと会話が成立したかどうかにかかわらず、接続されていた時間の料金は全額請求されます。
まとめ:損をしないために「発信前のワンクッション」を習慣化しよう
スマホの普及と「かけ放題」の定着によって、電話料金への意識が希薄になりがちな現代において、0570ナビダイヤルは思わぬ出費を招く落とし穴となっています。
企業へ問い合わせ電話をかける際は、0570の番号へすぐに発信せず、まずは公式サイトで「03・06から始まる直通番号の有無」「Webチャットやメール対応の可否」を確認する癖をつけることが最善の防衛策です。仕組みを正しく理解し、無駄な通話コストを賢く削減していきましょう。 (出典: 0570 から 始まる 電話 番号 料金(Yahoo!ニュース))